(葬儀のこと)

16歳の少年が旅立ちました・・・
西村寛ノ進

先日、当社斎場にて、16歳の少年の葬儀がありました。

幼稚園や小学校から通じての多くの友人が泣いていました。しかし、父親は父親として、ぐっと悲しさや辛さに耐えていました。

事故は、夜間ビッグスクーターで走行中、脇道に右折する前方車両に接触、吹き飛ばされてほぼ即死です。

相手は80歳近い男性が運転する自動車でした。

死亡した息子さんは、父親と二人暮らしでした。

明日から、一緒に笑う相手も、飯を食う相手も、喧嘩する相手もいません。

昨日まで、「そこ」にいた人がいない・・・。
経験した人にかわからない、非常に空しい「感覚」です。



最後に父親は「 お前は俺の最高の宝物だった 」と、言っていました。
( これからもずっと「 宝物 」です。 )




私にも同学年の息子がいます。同じようなバイクに乗っています。

死亡した息子さんも、私の息子も、お世辞にも「真面目な優秀な子供」というわけではありません。どちらかといえば「やんちゃ」な子供です。

けれど、「 宝物 」であることには変わりません。



事故は、ちょっとしたタイミングの「ズレ」や運転に対する「慢心」で起きてしまいます。

あと少しスピードを落としていれば・・・。
もう少し気をつけて運転していれば・・・。
あの時、ひと声かけていれば・・・。


死亡した人。その家族。加害者。その家族。友人。知人・・・。それらの人に対して死亡事故は、「後悔」「悲しみ」「やりきれない辛さ」などを生み、関わっている人は、一生それを心の中に持ったまま、これからを生きていかなければなりません




私はプロの葬儀社です。最後の葬送で、家族が「明日の一歩」を踏み出せるようにするための「きっかけ作りのひとつ」を作ることしか出来ません。

今回はそれが出来ただろうか・・・?
明日から・・・1週間後から・・・1年後から、「父親は笑って明日を向いて歩ける」ようにケアが出来ただろうか・・・?


今回は、私も泣いていたので少し自信がありません。
(私は葬儀社の人間である以上、本来葬儀中、遺族をじっと見守らなければなりません。)




今回は、上手く「文章」にすることが出来ません・・・。





バイクや車に乗るなとは言いません。気をつけていても事故は起きてしまいます。

遺族に「強くなれ!」とも言いません。


けれど、あなたがもし死亡者だったら、残された家族や友人に「何を言いたいですか?」

私の父は13歳の時に死にました。母は36歳の時に死にました。

父や母は私に何を言いたいだろう?何をして欲しいだろう?

・・・今でも、考えたりします。



私が死亡者本人ならば、家族や友人やお世話になった人に「いままで、ありがとう。さあ、明日から僕の分まで以上に、たくさん笑って生きてください!」と、言うでしょう。そう言えるぐらい、後悔しない生き方をしたいです。


貴方は、今、それが出来ていますか?

私は、今、それが出来ているのでしょうか?



故人のご冥福をお祈り申し上げます。
08 : 55 : 32 | 葬儀のこと | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
寛ノ進愛してるぜ!
by: くに * 2011/05/07 19:42 * URL [ 編集] | page top↑

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氏名:あづまてんれい
生年月日:昭和51年8月
性格:社交的
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